Canon PowerShot A70 α-Mount Special



1.ケラレの状況

 デジスコ派にとって、真っ先に気になるのはレンズとカメラの相性、ケラレが有るか無いか
有るならばその範囲はどのくらいか?と言うところが気になるはず。
そこでその辺の状況をリポートしようと思います。


百聞は一見にしかず、とにかく画像を見てもらいましょう。(画像は全てノートリミングです)

 A:まずはデジカメ単体の場合はどうでしょうか。

A70ワイド
f=35(35mmフィルム換算)
A70テレ
f=105(35mmフィルム換算)

   左の画像はPowerShot A70単体のワイド端の画像、右は×3テレ端の画像です。



 B:次に、α 70-210ズームレンズを取り付けた場合です。

ズーム70mm+A70ワイド
f=94.2(35mmフィルム換算)
ズーム70mm+A70テレ
f=282.7(35mmフィルム換算)

   左の画像は70mm側のカメラワイド端の画像、右は同じく×3テレ端の画像です。


ズーム210mm+A70ワイド
f=282.7(35mmフィルム換算)
ズーム210mm+A70ワイド
f=848.1(35mmフィルム換算)

   左の画像は210mm側のカメラワイド端の画像、右は同じく×3テレ端の画像です。



 ズームレンズを付けた場合を見ると、左の画像には綺麗にケラレが出ているのが分かります。 現状では接眼レンズとカメラの取り付け位置をもう少し近づけることが出来ますので多少の改善の余地は有ります。 また、アイピースのアイレリーフ大きいもの、視野の広いものに替える工夫をすることのより改善できる可能性もあります。
 今回は手元にあった資産を流用してシステムを構成していますので、その辺は差し引いて考えていただければよいかと思います。
 
 野鳥写真の手持ちによる撮影を使用目的として想定した場合、現状のシステムでの使用範囲でいうと、ズームレンズを取り付けた状態の 画像右側(×3テレ側)での使用に限定された場合でも、十二分に楽しめるシステムになるのではないかと考えられます。 そのようなことから、ケラレに関しては現システムにおいて、改善の余地は有るものの、今後これ以上の改善に取り組むことはせず、 取り扱いに慣れることを主眼を置きたいと思います。

 ケラレの状況を見る限りでは、Canon PowerShot A70+αレンズのセットは十分使用できる能力のある組み合わせである事が判ります。 言い換えれば、Canon PowerShot A70のデジスコ用カメラとしての基本機能の良さを物語っていると言っても、良いのではないでしょうか。

 PowerShot A70の光学3倍ズーム側領域ではカラレ・周辺減光ともに認められません。
またレンズ側のズーム繰り出し量を変えても、全域ケラレ無しで使用できます。ただしレンズ側のズーム量を変えるとピントはずれてしまうので、その都度合わせ直す必要はあります。

 今回は銀塩カメラ用のズームレンズを使用してのレポートとなりましたが、 今後カメラ単体でのデジスコ性能につきましては、私のメイン撮影機材であります、BORG76ED に接続した状態でレポート出来る機会があればと考えております。

 軽い、小さい、安い、マニュアル機能充実に加えこのようにデジスコ性能にもある程度の見通しがたった事で 私個人的にはCanon PowerShot A70の購入は良い判断だったと思っています。 ただし、他のいろいろなデジタルカメラを試してみた分けではないので、他の機種より良いかどうかは判りません。 唯いえることは、Canon PowerShot A70は使えるカメラの一つであるということです。

 ひとまずこれでケラレに関するレポートは終わりたいと思います。




続報はまたの機会に!


by fumiaki fukino